基本編

Q1
evoltzとはなんですか?
A1
株式会社evoltzが企画・開発・販売を手掛ける木造住宅用の油圧式制振装置です。
evoltzの画期的なポイントは以下の3点です。①非常に小さな揺れの段階から地震の衝撃力を吸収し、大きな揺れにもその力を持続。さらにその後に発生する余震にもしっかりと対応。②建物の耐震成分を長持ちさせ、生命と財産を守る。③共振が発生しても、その時の揺れ幅を小さくできる。

ダンパー部分を世界有数の技術力を持つ自動車のパーツメーカー、ドイツ・BILSTEIN(ビルシュタイン)社に、また、テクニカルブレース部分も自動車関連の技術を応用。世界レベルの高品質高性能を実現しました。

B5とは何か?

Q2
B5は先行品とどこが変わったのですか。
A2
5kNの減衰力にパワーアップし、今まで以上にエネルギーを吸収することができるようになりました。これにより、さらなる住宅の長寿命化につながり、「未来の安心」をもたらします。
Q3
極バイリニア特性とはなんですか?
A3
「極バイリニア特性」とは、小さな揺れの領域から大きな減衰カを発揮し、大きな揺れの領域でも大きな減衰力をそのまま維持する特性です。

バイリニア特性

「極バイリニア特性」を持つ制振装置evoltzは揺れの大きさや速度に関わらず適切な減衰力を発揮し、しかも建物の破損を防ぐことができます。つまり、長周期型地震や大地震後の余震の際にも有効な力を発揮できるのです。
その他性能の詳細に関してはお問い合わせ下さい。

Q4
BILSTEIN社とはどんな会社ですか?
A4
世界の多くの自動車メーカーがトップモデルに採用するショックアブソーバーのメーカーです。
古くからメルセデス・ベンツ、ポルシェなどで純正採用されてきましたが、日本国内においてもその高性能を手にする自動車メーカーは後を絶ちません

基本性能編

Q1
evoltz の効果はどのようなものでしょうか?
A1
①地震の衝撃力を和らげることで、建物に加わる力を軽減し応力集中を防ぎます。
さらに揺れエネルギーを吸収し、建物の揺れを軽減します。
弊社が実施している振動台実験では、耐震等級3のフレームにevoltz有無で変形量の差を確認します。
極稀地震波を加えた際、耐震等級3のフレームに81mmの変形、耐震等級3フレーム+evoltz装着が40mm変形という結果があります。
詳しくは、下記URLよりご確認ください。

evoltz公開実験|06


また大地震の後に繰り返し発生する大小の余震にもしっかりと対応します。②本震やその後の余震の際にも建物の構造部材が損傷しない範囲で揺れをおさめることを目指すことにより、建物の安全性を高めます。それにより建物の耐震成分を長持ちさせることが可能になります。そして、建物の資産価値を守り、生命と財産を守ります。③大きな減衰定数を持つため、建物が共振1した際の揺れ幅を小さくします。
この共振の抑制は耐震工法のみでは防ぐことができません。1 共振
地震の周期と建物の固有周期が一致した場合に発生する現象。揺れに従って振幅が次第に増加していき、倒壊につながる。

Q2
縦揺れにも効きますか?
A2
効きます。
ただし、一ロに「縦揺れ」と言っても建物全体が垂直に上下振動をする訳ではありません。実際に建物に揺れが伝わると「ねじれ」を発生させます。しかし、evoltzはシャフトが回転することにより、「ねじれ」が発生してもしっかりと性能を発揮します。
また配置に関しても、そのことを考慮して配置しています。
Q3
余震などにも効きますか?
A3
はい、余震からも建物を守ります。
evoltz は大きな揺れだけでなく、小さな揺れの段階から地震の衝撃力や揺れエネルギーを吸収するため、余震による構造部材の傷みを軽減します。また、100 万回の作動試験を開発時に実施し、耐久性にも問題が無い旨を検証済みです。

Q4
耐力壁の替わりになりますか?
A4
evoltzは耐力壁の代わりにはなりません。
evoltzは制振成分(揺れエネルギーの吸収)に特化しています。
耐震成分は建物側で確保していただき、「耐震+制振」で建物を守ります。
Q5
「共振」が起こると耐震構造だけでは防げないと聞きました。制振ではどうですか?
A5
evoltz を設置することにより、共振1が起こった際の最大振幅を抑制できます。
1 共振
地震の周期と建物の固有周期が一致した場合に発生する現象。揺れに従って振幅が次第に増加していき、倒壊につながる。
Q6
平屋に設置して効果がありますか?
A6
はい、あります。
平屋でも地震の際に建物に衝撃力が加わります。
evoltz を設置することにより、その衝撃力を吸収し、内部の構造部材を守ることができます。また、揺れエネルギーも吸収します。電子ブックへ
Q7
断熱欠損/熱橋に関してevoltzは影響ありますか。
A7
影響はありません。
弊社にてサーモグラフィーを用いて観測した結果、evoltz本体からの断熱欠損は殆どありませんでした。むしろ外気温が柱を伝わってくる影響の方が大きいです。
詳細に関しては一度弊社までお問い合わせください。

配置・設計編

Q1
evoltzの取り付け位置はどのように決めるのですか?
A1
構造計算等実施前に弊社に所定の図面をお送りください。
その情報をもとに、「最大効果」「最適配置」となるevoltzの配置箇所候補をご提案いたします。
その候補図をもとに、ビルダー様にてevoltzの配置箇所検討と構造計算等を同時に進めてください。
配置箇所の確定後、弊社にて確認させていただき、その後ご発注→納品となります。
Q2
evoltzB5が配置できないケースが出た場合にはどうすればよいですか。
A2
狭小住宅用オプションのM185、2×4対応evoltz tw、特定物件用オプションのS047もご用意しております。ご心配の場合は一度弊社までご相談ください。
Q3
リフォームへの採用は可能ですか。
A3
はい、可能です。
ただし、上部構造評点が1.0以上となる補強計画を立案いただき、耐力成分が確保されていることが前提となります。
また、リフォーム案件の場合はその後のevoltzご採用の是非に関わらず、配置箇所検討に取り掛かる際に費用を頂戴しております。
詳細に関しては一度弊社までご相談ください。
Q4
ダブル筋かいとの取り合いは大丈夫でしょうか。
A4
実験を繰り返した結果、X方向、Y方向にそれぞれ1箇所までであれば、ダブル筋かいの箇所に設置が可能であることがわかりました。
設置手順、納まり図をご用意しております。
詳細に関しては一度弊社までお問い合わせください。
Q5
3階建てにもevoltzは設置できますか?
A5
はい、設置可能です。
基本的には1階部分への設置となります。
都心部の狭小3階建ての場合には、オプション製品も含めて配置箇所のご提案を致します。
Q6
太陽光発電を設置した家にも設置できますか
A6
はい、できます。
設置された壁量及び住宅の質量を加味して配置計画をご提案致します。
Q7
ZEH住宅にも設置できますか
A7
はい、できます。
設置された壁量及び住宅の質量を加味して配置計画をご提案致します。
Q8
住宅建築予定地が多雪地帯ですが、evoltzは効果を発揮できますか。
A8
はい、できます。
設置された壁量及び住宅の質量を加味して配置計画をご提案致します。。
Q9
evoltzを設置することにより構造計算等に影響はありますか。
A9
evoltzは壁量としての参入はできません。
しかし、金物計算の際には所定の引き抜き力を考慮して計算を進めていただく必要があります。
そのため、構造計算等実施前に配置箇所をご提案しております。
数値の資料もご提供しております。
詳細に関しては一度弊社までお問い合わせください。

Q10
ツーバイフォー住宅を建設予定です。evoltzは採用できますか。
A10
できます。
ツーバイフォー対応製品「evoltz tw」をご用意しております。
在来工法と同じように構造計算等実施前に弊社に図面をお送りください。
evoltz tw とは?
Q11
evoltzの数値をCADに入力して計算していくにはどうすればよいですか。
A11
弊社にて特定のソフトに関しては進め方をご用意しております。
詳細に関しては一度弊社までお問い合わせください。
Q12
省令準耐火構造には対応できますか。
A12
はい、できます。
施工図をご用意しております。
詳細に関しては一度弊社までお問い合わせください。
Q13
配置見積依頼はどのようにすればよいですか。
A13
壁量計算を実施する前に、平面図、立面図を弊社までお送りください。
詳細に関しては一度弊社までお問い合わせください。

品質・耐久編

Q1
保証はついていますか?
A1
10 年の製品保証が付いています。
Q2
evoltz 設置後に、ダンパーからオイルが漏れることはないのですか?
A2
evoltz では心臓部のオイルシール1に宇宙開発技術を応用した特殊樹脂シールを採用し、長期間の設計耐用年数を実現しました。
また、品質管理体制をしっかりと整備することにより、その恐れを最小限に抑えています。
1 オイルシールとは封孔の部材です。機械内部の液体や気体が外部にもれないようにする働きと外部からの塵埃の侵入を防ぐ働きとがあります。
Q3
中に入っているオイル自体は劣化しないのですか?
A3
オイルの劣化の最大の原因は酸化です。
evoltzは組立時にガス封入、オイル注入を行っています。封入ガスにより加圧された状態で製品化され、組立後には内蔵されたオイルが空気と触れることはありません。この構造によりオイルの酸化を防いでいます。
Q4
メンテナンスは必要ですか?
A4
メンテナンスフリーで設計耐用年数は60年です。
設置後は断熱材や壁の中に入れられて最終的には見えなくなってしまいます。それを考慮し、メンテナンスを行わなくとも制振の効果を損なわない設計になっています。

施工編

Q1
evoltzシリーズの仕様を教えてください。
A1
仕様はそれぞれ下記の通りです。
製品名:B5
全長:2,200mm
外径:50mm
重量:5.0kg

製品名:M185
全長:1,850mm
外径:50mm
重量:4.7kg

製品名:evoltz tw
全 長:2,000mm
外 径:50φ
重 量:6.0kg

Q2
取り付けに掛かる時間はどの程度ですか?
A2
新築の場合は延べ床面積 30~40 坪程度の建物であれば、1人で1~2時間程度で施工が完了します。リフォームでの取り付けの場合は壁をはがしての作業になりますので、その時間を考慮していただく必要がございます。
Q3
ダンパーの留め具が揺れによってはずれることはありませんか?
A3
梱包箱に同梱されている専用ビスを使用し、所定の取付作業を実施頂けるとはずれることはありません。
きやせ、木割れ等の経年劣化を考慮し、1本のダンパーに対し16本使用します。
木造建築用に最適とされるデュラルコート(耐電食性、耐酸性、耐薬品性、耐アルカリ性)による多層皮膜表面処理を施し、長期間経過しても性能がしっかりと発揮されます。
Q4
吹付けや充てん系の断熱材などがある場合はどうすればよいですか?
A4
evoltzを設置してから断熱材の施工をお願いします。
詳細に関してはお問い合わせください。

Q5
evoltzの設置には資格や講習は必要ですか?
A5
必要ありません。現場納品した梱包箱に施工手順書が同梱されています。
現場にてそれを確認していただければ簡単に取り付けができます。
墨付けの道具と、インパクト、四角ビット(#3)をご用意ください。

その他編

Q1
販促ツールはどのようなものがありますか。
A1
カタログ、ポスター、展示用パネル、共振模型などをご用意しております。
詳細に関しては一度弊社までお問い合わせください。
Q2
過去供給棟数はどれくらいですか?
A2
33,000棟を越えております(2024年6月末日現在)
Q3
制振体験はどこでできますか。
A3
下記のページからご確認いただけます。

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Q4
価格はいくらくらいですか。
A4
本製品はオープン価格となっております。詳細に関しては住宅会社様にご確認をお願いします。