こだわりの強い工務店が即採用を決めた制振装置とは? │ 車好きの社長を唸らせた「evoltz」の魅力
株式会社シンカ様は、愛知県で22年にわたり、こだわりの住まいを地域の方々に提供してきた工務店です。
「建材メーカーが毎日のように営業に来るが、新商品の採用は慎重にしている」と言う同社が、即採用を決めた制振装置「evoltz」とは、いったいどんな魅力を持つ商品なのでしょうか。
車好きで、ショックアブソーバーには知見のある畠孝二郎社長に、詳しく語っていただきました。
─制振ダンパー「evoltz」を知ったきっかけを教えてください。
もう7年ほど前になりますか、千博産業さんの主催する工務店向け経営セミナーに、弊社の構造部門担当の役員と、営業課長が参加したんですね。
その時に、千博産業さんが制振装置の企画・開発・販売をしていて、その製造部門を国内メーカーに委託しているということを知りました。
その後、採用を検討していく中で、この商品「ちょっと見てみよう」ということになり、千博産業さんの事務所に制振装置の体験をするためにお伺いしました。
当時はevoltzの前身の製品で、国内製ものでしたが、採用しました。
その後、その国内メーカーと千博産業の間に紆余曲折があったのですが、それでも困難に立ち向かい、世界有数のパーツメーカーであるBILSTEINと提携できたと聞いた時に、正直びっくりしました。
私がもともと車好きで、自動車のショックアブソーバー等については知見があったからこそ、その驚きは尚更でした。
そのBILSTEINと提携して製品化された制振装置がevoltzだったというわけです。
─「evoltz」の採用を決めた理由は何でしたか?
私たちのような工務店のところには、毎日のように建材メーカーさんが商品を営業しにいらっしゃいます。
でも、会社として即時に新しい建材を採用するというのは、かなり大変なことなんです。
そんな中、「evoltz」だけはトップダウンで即採用としました。
まず事務所にお伺いしたときにevoltzを体験させてもらって、「たしかに揺れがおさまるな」というのを体で実感しました。
そして、「制振」という概念は今後、確実にスタンダードになっていくものだと思ったんです。
これまでは「耐震」という考え方のみが取沙汰されており、お客様も皆「耐震等級は何等級ですか?」という点ばかりをしきりに気にされていました。
ところがこの領域というのは、細かい理論値のようなもので表される世界であり、工場でパーツをつくるような大手ハウスメーカーが得意とするところなので、私たちのような工務店が戦って勝てる土俵ではないんです。
それであれば、当時はほとんど知られていない概念であった「制振」というものを取り入れて、独自の安全性をお客様に提供できればと考え、evoltzの採用を決めました。
─「evoltz」に対するお客様の反応はいかがでしたか?
当社では押し付けにならないよう、evoltzは標準採用ではなく、オプションとして設定しています。
それでも、「制振装置は付けますか?」という問いに対して、ほとんどのお客様が二つ返事でevoltzのオプションを採用してくださっています。
見積りをご提示してから予算調整のためにオプションを削るフェーズになっても、ほとんどのお客様はevoltzを削らずに、代わりにキッチン設備のグレードを下げるなどしていますね。
やはりお客様は、安心や安全に対して投資したいとお考えのようです。
─他にも制振装置商品がある中、「evoltz」を使い続ける理由は何ですか?
これはかなり重要なことで、私たちは千博産業さんが好きなんですよ。
もちろん社長も好きですし、私は車好きなので、もともとレーシングチームで開発をされていたevoltz開発担当の上野さんのことも尊敬しています。
同社の考え方には非常に共感させられる部分があり、やはりこだわりを持って真面目に物づくりされている会社さんとは長くお付き合いさせていただきたい、ということになりますね。
同社がevoltzを製造委託しているBILSTEIN(ビルシュタイン)社といえば、ショックアブソーバーの世界でいえばこだわりを持った老舗であり大手さんですね。
そんな会社が製造を引き受けているということは、千博産業さんの開発にかけた情熱や誠意は相当なものだったのだろうと想像できます。
そういったストーリーというか、会社の真髄のような部分に共感していることが、最大の理由ですね。
─「evoltz」はどのような会社にオススメできると思いますか?
大手ハウスメーカーさんというのは、数の世界で勝負しています。
年に何棟建てられるか、ということです。
当然、私たちのような地域工務店はこの世界で戦いを挑むことはできません。
そこで、職人気質というか、独自のこだわりでコツコツとお客様に価値を提供しているんです。
そうやってコアなファンと言いますか、共感してくださるお客様をお持ちの工務店さんには、ぜひevoltzをおすすめしたいと思いますね。
もし大手メーカーさんであれば、全社的にではなく、特定の商品セグメントに対して採用するのであればハマってくるのではないかと思います。