evoltz 2.0 _ 住宅性能ランキング調査_その4

さて、アンケート結果をひとつひとつ紐解いてみましょう。
思わぬ気づきがあるかもしれません。

ひとつめのQに対しての回答。

A:性能をわかりやすく記載している会社と、性能という言葉だけで内容を全然記載していないところ、性能すら記載していない会社と様々だった。

確かに、「高気密」「高断熱」です!、高性能です! と記載しているケースが多く見られました。
しかし、この情報だけではお施主様が他社と比較した時に判断することが出来ません。
高性能住宅の取り組みを進めていらっしゃる住宅会社様であれば、「より具体的な数値」を記載されるほうが良いことは間違い有りません。

うちはデザインが売りだから・・・、紹介が殆どでWEBサイトからくるお施主様はいないから・・・。
とはいえ、商談中のお施主様が改めてWEBサイトを見た時に、不安感を持つことなく、ご満足いただける状況にしておくことも非常に重要なポイントです。

近年は住宅の高性能化が進んでおり、訴求点は多岐に渡っていることは確かです。
しかし、その中でもお施主様が気にされている部分が何かということには常にアンテナを張ってアップデートしていくことが望ましいことです。
お施主様のご興味も時代によって移り変わっていきますから。

Q2:見やすいな、わかりやすいなと思った会社の特徴や傾向はありましたか?
A①:WEBページを開いてすぐに会社の特徴、性能などの項目がわかりやすく記載されている。
A②:各項目の中の文章も、一般の人がわかりやすい言葉で、内容や特徴が丁寧に説明されている。

わかりやすい、という言葉が2回出てきていますね。
ひとむかし前はトップページに大きな画像やムービーでアピールする時代が有りました。
それがカッコいいサイトの条件だったりしたのです。

でも実は、この構成って、欲しい情報がどこにあるかすぐわからないんですね。
だから徐々に廃れていったのでしょう。

そして、何よりスマホの普及でWEBサイトのUIも大きく変わってしまいました。

あとはWEBサイトを見るのはあくまで一般の方です。
難しい専門用語を記載しても伝えたいことが届かなくなってしまいます。
#これは弊社としても肝に命じなければいけないことです・・・

また「すぐに」ということも大きなポイントです。
今のお施主様はせっかちです。
「タイパ世代」いう言葉もありますが、欲しい情報がすぐに手に入る、ということが非常に重要なファクターです。
これからのWEBサイトの構成は「どれだけスクロールさせないか」ということを念頭において構成していく必要があります。

Q3:わかりにくいなと思った会社の特徴や傾向はありますか?
A①:写真や施工事例ばかりで、会社の特徴や性能などが記載されていない。
A②:項目などが全て英語表記で、一般の人が見づらい。
A③:何を発信したいのかがわからない会社
A④:WEBページの内容を更新していない。

これは先程のQの裏返しですね。

これらの特徴をもっているWEBサイトを、想像してみてください。
すぐに他のサイトに移動してしまう可能性が高いと思われます。

家づくりは夢づくり、といささか使い古された言い回しになってしまいますが、やはり期待感、ワクワク感がないサイトは離脱率も高くなってしまいます。
だからこそWEBサイト作成の際にまずはじめに取りかかかるサイト全体の構成、グランドデザインを軽視しては行けないということがよくわかります。

個人的にWEBサイトの寿命 ということを考えたことがあります。

おそらく3年程度でマイナーチェンジ、5年でフルモデルチェンジが必要なのだと感じます。
ひょっとしたらもっと短いかもしれません。

インターネット老人会の昔話で恐縮ですが、ブロードバンド黎明期はまだモニターはブラウン管でスクエアでしたね。
今は液晶が標準で画面もワイドになっています。
当然表示できる面積が広くなっているわけです。
WEBサイトが更新されていない住宅会社様は左右の余白が大きい、つまりワイドなモニターに合わせた作り込みをしていない、ということですね。

スマホ対応も必須です、最低でもレスポンシブデザイン、更にもとめるのであればスマホ専用ページの構築までできれば最高です。
もちろん、タイパ世代にマッチしたサイト構成であることが前提です。
└スクロールしすぎると腱鞘炎が痛いです。。。

Q4:その他感じたことを教えてください
A①:全ての項目など丁寧に説明し、それを記載するのは難しいとは思うが、自分の会社の建物がすばらしいと、文や写真で説明するばかりで、購入を検討する人が、知りたい情報を伝えていない会社が多い感じがした。
A②:今時なので、SNSでの発信は否定はしないが、全ての人がSNSを利用しているわけではないので、その情報も文字として表記するのも大事だと思った。
A③:WEBページの情報は誰に向けて発信しているのか考えて作成してほしい。

お施主様が知りたい情報は何か、その時々のトレンドに影響されていくのは確かです。
しかし、それを知ろうとする、お施主様に寄り添っていく想いがまず何よりも大事です。

そうすることでWEBサイトが24時間稼働してくれる営業パーソンとなる第一歩を踏み出すことができると思っています。

SNSは現在、集客、顧客醸成に非常に重要なツールです。
しかしSNS全盛期と言っても、人によりそれぞれアクセスする頻度は違います。
SNSはちょっと・・・というかたも当然いらっしゃいます。

SNS一辺倒にならずWEBサイトでも定期的に情報を発信することが重要だと改めて感じます。

以上がアンケートの回答への考察となります。

ある程度一般的なことの記載となってしまいましたが、それが最大公約数的な基本線だと思っています。ここから先はそれぞれの住宅会社様の個性が出てくるのではないでしょうか。

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