木造住宅向け制振ダンパー・制振装置evoltz(エヴォルツ )|千博産業株式会社|耐震+制振|
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制振ダンパーの後付けに関して理解しておきたい5つのポイント

戸建て住宅に用いられる制振装置のその中でも、「制振ダンパー」が特に適しているとされています。
ところが一般的にはあまり馴染みが無いものであり、制振ダンパーを取付けるためにどうすれば良いか分からない方が多いかと思います。
そこで本稿で、制振ダンパーの後付けに関して、知っておくべきこと・理解しておきたいことを5つのポイントに分けてご説明していきます。

ポイント1:住宅を建ててから制振ダンパーの後付けは可能なのか

制振ダンパーとは、建物の柱・梁(はり)・土台部分(製品によって異なるが)に取り付け、建物へのダメージを抑えるために地震の揺れを吸収する装置です。
壁の内部の構造自体に取り付けていくものなので、一般的には、建物の新築時に取り付けられます。
しかし、既に建築済みの建物においても諦める必要はありません。
壁を剥がしたり穴を開けたりすることによって、制振ダンパーを後付けすることも可能です。
後付けとなるため、耐震リフォーム・制振リフォームなどとも呼ばれます。

ポイント2:後付けの方法(室内・室外)

次に、制振ダンパーを後付けする場合、どのような方法があるのかご説明していきます。
大きく分けると、室内から後付けする方法、室外から後付けする方法の2種類があります。
それぞれについて、具体的な内容は以下のとおりです。

・室内から後付けする方法
室内からの取付けの場合、
①室内から壁を一部取り外す
②制振ダンパーを取り付ける
③壁を元に戻す
といった手順が大まかな作業の流れとなります。

この場合、「足場を組む必要が無いため費用が安く済む」、「雨でも工事を行える」などのメリットが挙げられます。
一方で、壁紙を剥がす必要があるため、貼り直しによって少なからず内装に影響が出ることや、位置によってはエアコンを外さなければいけない場合も出てくるため、事前に気を付けておく必要があります。
また、後付け作業の規模や工期によっては、居住しながらの作業を行うことが難しく、仮住まいを用意しなければならないこともあります。

・室外から後付けする方法
室外から後付けを行う場合、外壁を取り外し、外壁の柱から制振ダンパー取り付けていきます。
家の外からの工事となるため、「内装に影響がない」、「エアコンを取り外す必要がない」、といった点が主なメリットとして挙げられます。
工事中も住み続けることができるので、生活自体への負担が少なく済むこともメリットの一つです。
一方で、工事の足場を組む必要があるため、室内と比べ工事費は高くなってしまうことが懸念点です。
また、悪天候の日は工事ができず、必然的に工期が長くなる傾向があります。

ポイント3:後付けをするメリット・デメリット

制振ダンパーの後付けをすること自体にも、メリットとデメリットがあります。

メリットは、文字どおり「後からでも制振対応ができる」という点にあります。
既に戸建て住宅に住んでいる方でも、地震対策を検討する上で、選択肢の1つとして非常に有力な対応となります。
デメリットとしては、新築時と違って制振ダンパーを取り付けることを前提として住宅設計ではないため、制振ダンパーの効果が本来よりも低減してしまう可能性が考えられます。
建築部材や構造によっても、制振ダンパーの種類や設置箇所との相性があるため、期待どおりの性能を発揮できないケースもあります。

ポイント4:制振ダンパー設置する際にどんな基準を持つべきか

2016年4月に発生した熊本地震において、地震大国日本においても地震対策への考え方が大きく改められました。
熊本地震では、耐震等級が3以外の建物では、築浅の建物でも倒壊してしまいました。
「震度7の地震が連続して発生する」という未曾有の災害となったため、複数回の揺れに対しては、従来の考え方では対応しきれていないことを明らかになったのです。
このような背景を踏まえ、制振ダンパーを設置する場合は、まず「住宅自体の耐震構造が十分かどうか」を基準に持っておくと良いでしょう。
いくら高機能な制振ダンパーを設置したとしても、耐震対策がなされていない建物であれば倒壊や損傷は免れられません。
「耐震構造+制振ダンパー」という組み合わせが重要です。

ポイント5:制振ダンパーの設置前に検討すべきこと

上述のとおり、建物における地震対策の基本は、まず耐震です。
制振ダンパーは、耐震構造と組み合わせることにより、最大の効果を発揮します。

現在住まれている家が築年数の古い木造住宅の場合、現在の建築基準法の耐震基準を満たしていない可能性が非常に高いと考えられます。
震度6~7クラスの大地震が発生した場合、倒壊する可能性も否定できません。
そういった古い住宅の場合、制振ダンパーを後付けするだけでは、対策として十分とは言い難いでしょう。
まずは今のお住まいの住宅の、耐震診断をすることを推奨します。
多くの地方自治体で低額もしくは無料で耐震診断を受けられる制度がありますので、気になる方はまずお近くの役所などに相談してみると良いでしょう。

まとめ

制振ダンパーは新築時のみでなく、建築後の後付けも行える非常に有効な地震対策の手段です。
しかし、後付けする場合での注意点も多くあり、ご自身のお住まいにおいてはどうすれば最大の効果を得られるかどうかについて、確認しておかなければいけません。
本稿の内容を理解することで、無駄なく効果的な地震対策を行ってください。

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